参上!カルビの日記

気が向いた日に日記を書くためのブログ

2020/09/18 ワニワニ堂をしっているか

ワニワニ堂をしっているか?いや、未来の自分よ、覚えているか。

これは数日前の話である。

学校の通学中、ある駅から古臭い中古本屋が見える。そう、ワニワニ堂だ。アパートの一階に存在しており、店の外にぐちゃぐちゃにシールを貼りまくるタイプの個人店...僕は中1の頃からその店に興味津々だった。

今の時代、ああいう怪しいお店にありつけることは稀であろう。そこでこのテスト期間中に、午前中で学校が終わるのを利用し友達のI君を無理やり誘い店内を調査することにした。I君は大変嫌がったが、彼は大抵新しい事をするときに拒否反応が出る男なので今回も本気で嫌がっているわけではない。だろう。

店の前までたどり着く。I君を強引に引っ張ってきた僕だが、いざ目の前に来ると少しビビるところもある。僕は初心者なのだ。店の外のステッカーには「量り売り。1g1円」とある。ここ中古本屋だよな。

店に入るとすぐ隣にレジがあったので、店員から遠ざかるようにすぐさま奥へ入る。というか、この規模では店主であろう。なんとなく顔を合わせるのは怖いではないか。

店内はたいへん狭く、リュックを背負ったまま振り向くと本が倒れそうになった。そんな狭さの上、床には本が両側に積まれてある。そんなわけだから、狭さの割に品揃えは良かった。お、欲しかったプラネテスが全巻ある!近所のbook offだと無かったんだよね。買うのを決めるが裏に値段が書いてない。やはり量り売りなのか...不安だ。

I君が20年前ぐらいのモーニング娘の時計を発見。こういう古臭いアイドルグッズがあるのはポイント高い。

いざ、お会計タイムだ。店主(おそらく)は50歳くらいのおじさん、僕は金の準備をしつつ黄ばんだプラネテスを渡す...ドキドキ。

さぁ、一体どうくる町の古本屋!!

「うーん、何円にしよっかなぁ」

 

な......決めてないだとぉぉぉぁあ!

こんな言葉を令和に聴くとは...僕でも異常だってわかるぞ。

「よし、1500円!」

かなり高い気もするが、この体験の面白さを考えれば許してやらんことまない。

金を払っているときに、レジの後ろに雑に飾ってある白石麻衣のサインがあるのに気がついた。このあとすぐ調べたが、テレビで来たのかの情報がネットにないので完全にお忍びで訪ねたかこのジジィがネットか握手会で手に入れたかのどっちかだろう。1:9の割合で後者。

店の出てからのI君は上機嫌。やっぱり無理やり連れてきてよかった。感謝してほしいもんだね、まったく。

 

この話を父にするとこう返ってきた。

「値切ればいいのに。」

その発想はなかった。次にボロい店に入ったときはそうしよう。