2020/12/05 ライヴペインティング
4月に高校一年になって、もう1こんなにたったかーと感じることがよくある。今は12月。今日もポケットに手を突っ込んで学校へ行ってきた。
そう感じることが多いのは間違いなくコロナのせいであり、細かくいうと学校行事が一つもなかったからだろう。思い出というものは新鮮な情報であればあるほど特別な情報であればあるほど、濃密に味わえる、のだ。そんな思い出を一つでいいから作ってやろうと生徒会が始めたのが、オンライン文化祭だ。
オンライン文化祭とは、まさしくネット上(といっても学校関係者のみ)で行われる文化の祭である。それぞれの部活なり、団体なりが各自出し物を用意する。その思い出作りに、私達美術部はライブペインティングで参加することになった。
今日の午後、ライブペインティングのリハーサルが開かれた。全員が初めての体験なのでリハは大事である。
ライブペインティングとは、………うまく説明できないのでググってくれい。
午後2時30分、僕らは作業に取りかかった。
僕ら?
ここで嬉しいニュースなのだが、男の新入部員が入った。名をS川という。同じクラスのヤツで、ずっと気になっていたがこの度入ることにしたそうだ。今日は二日目である。
そいつと、二人がかりで2時間絵を書く。
カキカキ、かきかき、ペタペタ…………。
絵の条件に、学校の校長先生の顔をどこかに入れなければならないというへんてこりんなものがある。伝統らしい。
大体の人が風景画の中にコソッとなじませるのだが、僕らはあえてそれをど真ん中に、それも紙の3分の1を占めるサイズでドカンと書いてみることにした。インパクト大。
カキカキ、ヌリヌリ、カチャカチャ……。
上から光があたっている、明暗のはっきりしたかっこいい校長の顔を書きたかったのだが2時間経って出来上がったのは南米のサッカー選手にいそうな陽気なやつだった。影である、口のあたりの黒が完全にひげに見えてしまうのが原因だ。
カキカキ、ベタベタ、ブチュッ……。
残りの3分の2、背景はまるまる赤で塗りつぶした。僕の脳内完成イメージではかっこいいポスターのようになっているのに、いざ塗ってみるとイスラム国のテロリスト手書きのリーダーの絵みたいになった。くやしい。他のグループの女子たちは可憐な花なんか咲かせちゃって、うまいこといってる。悲しい…。
写真をみせれないのが残念で仕方ない。
本日はここまで。
このあとダークソウルやります。