参上!カルビの日記

気が向いた日に日記を書くためのブログ

2021/07/16 書いておかねば

今日の帰りは、部活の後輩の乗る電車のために下校の道をダッシュした。彼は中学時代バスケ部だったため大丈夫なのだろうが、僕は体に中々取れないダメージを負うほどに疲れる運動だ。

僕が走ったその5分間が、俺の人生の取り返しのつかない部分を刺激して夜になっても心が晴れない。

その痛みをここに記録しておく。

その後輩の猛ダッシュの理由とは彼女とのデートに遅れないためであった。

部活の他の連中は、彼女持ちへの定石になってしまっている、影で応援している風を醸し出す「いちゃつきやがって」「この野郎が」

というようなやり取りをして彼を応援していたが、僕には残念ながらそんな余裕はない。

僕はあまり自分の感情に嘘をつき相手に気をつかえるタイプではないので、気持ちの中の数%の祝福全てを表情に押し出しかなり不自然なニコニコで誤魔化していたはずだ。

半分は走っただろうと言うところで、僕は後輩に何度かの質問をした。

心が苦しくなるのは目に見えていたはずだろうに、聞いたのはデータが欲しかったのだ。なぜ、どこで、どんなふうにイチャつきそれを繰り広げ始まり終わるのかを。決して下手に出るつもりはないがな。

どうやら、彼女とは中1から付き合っているらしく、ほとんど週に一回は会っているようだ。部室でもう3週間も会ってないんですよーと聞いたときは驚いたが、そんなに熟年カップルだったことに更に驚いた。

「こんなの、奇跡でしかないですよ」

後輩よ、その認識は正しいぞ。

ココ最近は、別の学校に通っている彼女の都合で会える機会が減りつつあるらしく、会えても短い時間らしい。だから、今日はたっぷり会いたいというわけだ。

と、僕が先輩としてのプライドか気持ちをわかったような口ぶりで言い返すと、

彼は恐ろしいことを口にした

「ディナーの予約を取ってるので行けないってわけには行かないんです」

 

 

ディナーと言ったかは定かではない、がこの大人びた出来事が1歳下によって数時間後に行われようとされていることに、今書いていて涙が出た。

 

ここのところ、周りの人間にそういった浮かれに浮かれた話が多いのに気がついた。

いったい、何が違うのだろうか?僕の、何がだめなんだろうか?このさき、どうしたかいいのだろうか?

やはり、勇気が足りないのか?

告白する勇気とそういった大人の世界に飛び込んでしまう勇気。そこだけなのだろうか。しかし、そこだけと言っても僕には不可能である。とりあえず今日は、そこまでの勇気を出すほど恋愛に興味がないという結論にしておく。あながちハズレでもないと思う。